今日からプログラムの始まりです。まずはフランス外務・ヨーロッパ問題省にあるシンクタンク「分析・予測センター」に出向き、プログラム担当官のChristine TAILLÉ氏よりブリーフィングをいただきました。
その後、FIDL(高校生独立民主連盟)でAlix Nicolet代表はじめスタッフと懇談。FIDLは高校生による全国的な学生組合の一つで、高校生の教育環境の改善や権利保護などの政策を訴える活動を行っています。4月には政府の教員削減を中心とする教育改革案に反対して、パリ市内に3~4万人の高校生が集まりデモを行うなど、その行動力はすごいですね。ちなみにニコレさんは16歳。フランスではマスコミにもよく出ているそうですが、しっかりしていました。
次に学校と自然ネットワークを訪問。共同会長兼パリ市教育都市部エコロジー課プロジェクト責任者のAntoine Cassard氏にパリにおける環境教育の現状と課題についてお伺いしました。フランスにおいては約20年前から環境教育に取り組まれていますが、その過程で、環境教育の推進は教育省・NPO団体・地方自治体の3者が協力すること抜きにしては成功しないとの考えから地域への情報提供や活動支援のために共同で設立された団体だそうです。実際のところパリ市と本市における課題はほとんど変わらないことが分かりました。学校では学力向上が優先され、なかなか環境問題に取り組む時間がない、内部に専門家が少なく外部任せとなっている、教育部局と環境部局との折り合いが悪い、庁内での環境配慮への理解が進まないなどなど・・・。悩みは同じのようです。
夕方にはUNEF(全国フランス学生連合)を訪問。国際関係委員会責任者であるDamien Ramage氏から取り組み内容を伺いました。UNEFは全国250万人の学生のうち3万人が加盟をしている学生組合で100年の歴史をもつそうです。特定の政党と結びつくことなく学生の利益や若年層の政策を推進することを目的に活動し、市議会の青少年委員会に代表を送るなど、地方自治体においても青少年施策の充実をはかっています。フランスでは雇用問題をはじめとした学生の不安は大きくなっていますから、それだけ政治参加意識が高いと言えるのかもしれませんが、一方で日本同様に年金問題など長期的展望についてはあまり関心が及んでいないということです。
今日最後の訪問先はMJS(社会主義青年運動:社会党青年部)。事務局のArnaud Thaisne氏から活動内容を伺いました。フランスの社会党といえば、地方自治体の多くで多数派となっている勢いのある政党です。MJSは15歳~29歳の若者で構成されていて、フランスにおける政党の青年組織の中で最大規模(会員数1万人)を誇っているそうです。1993年からは党中央委員会にも青年部代表者を送るなど若者の視点から政策実現をめざす動きが活発化し、議員とも積極的に意見交換をしているそうです。ただそうは言っても政党との考え方の違いもあるでしょうと問うと、いろいろあるが政策面で表だって反対を表明することはないとのこと。う~ん。それもどうなのか。党の選挙キャンペーンには積極的に関わるが、特に政治家をめざしている若者の集まりというわけでもないようです。財政面では会費(年間8ユーロ)の他、政党からの助成金によって運営されているとのことです。
初日にして盛りだくさんのスケジュールでした。さすがに少しばてますね。明日からは週末なのでちょっと一息ですね。




